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平成28年度 学校経営報告

平成28年度 東京都立新宿高等学校  学校経営報告     校長 加藤 隆

 

1 今年度の取組と自己評価

1 教育活動への取組と自己評価(数値目標等は「2 重点目標~」参照)

 

(1)進路指導…「チーム新宿」として「進路は補欠なき団体戦」を合言葉に進路指導部を中心に組織的、計画的な進学指導を推進した。

  ア·イ 定点観測・目線合わせ1,2年次生「定点観測」は8·9,12,3月に実施した。3年次生「目線あわせ」は4,9,11月に実施し、7月の模試分析会、1月のセンター試験結果による再度の検討会も行った。生徒の学習・生活や部活動などについて情報・意見交換を行い学年集会、個別指導等に活かした。ウ·エ·オ 補習・講習…夏季休業日中の講習を3年次生対象に60講座実施したほか、12年次生への講習やセンター試験後も3年次生の質問に対応するなどの指導を丁寧に実施した。また、秋季の23日勉強合宿には1,2年次生計320名が参加した。カ 学年集会等…学校行事直後や長期休業日前などの節目の学年集会(1:10回、2:9回、3:8)2者·3者面談、学習時間調査などを行った。生徒への励ましと引き締めにより、切り替えと集中を指導して、文武両道を継続しながら進路実現を目指す学年集団を維持した。キ 自習室…自学自習を徹底、奨励する2,3年次生向け自習室は、放課後等に毎日計100名以上の生徒が利用した。1年次生も学年主体で教室での放課後自習を各定期考査前に期間を決めて行った。特に3年次生の自習室は12月後半から年末年始、大晦日、正月三が日も含めて毎日開放し連日約100名を超える3年次生が登校して勉強し、皆で受験に臨む「団体戦」の雰囲気が自然に盛り上がっていた。ク 教員研修2月の先進校視察は福岡県立高校3(香住丘・福岡・明善)を訪問し、アクテイブラーニング、SSHに関わる教育活動について視察し報告を共有した。外部研修会も積極的に教員が参加した。ケ キャリア教育…「総合的な学習の時間」のテーマ学習の他、キャリアガイダンスとして、2年次生向けに「大学分野別模擬授業」(10月、東大・東工大等11大学・学部の教授等による11講座)1年次生向けに「キャリアガイダンス」(9月、社会で活躍する本校卒業生(元外務省、大手企業社員、大学·高校教員等10)の講演10講座)を実施し盛況であった。また、7月に2·3年次理系志望希望生徒向け「高大連携模擬講義」を、講師を早稲田大学から東京工業大学へ変更し、主任教授を招いて実施した(200名参加)コ「新宿生は新書を読もう!」の継続…進路指導部・図書部連携で「進路のしおり」に推薦本100冊を推薦コメントなどとともに紹介し、図書室でも関連展示行うなどで読書活動を推進して、知性・教養を培い読解力の素地育成を図った。

 

(2)学習指導

  ア 授業改革の推進…「教員相互の授業参観」(授業改革委員会担当)を年間3回の週間を設置して実施した。報告シートを「授業の視点」に基づいた様式に変更して各教員が年間2回以上他の教員の授業参観を行い授業改善を進めた。理数研究校·英語教育推進校としても活動し、フイールドワーク·研究発表活動などをとおして理数好きの生徒の裾野を広げたり、外部検定試験に向けた英語4技能の指導の充実などに取り組んだ。校内研修会は、5月に拡大学年会を開催して前年度卒業生の進路状況の分析から進路指導の在り方を探り、12月にもCAN DO LISTの作成やアクテイブラーニングについての研修を行った。イ 教科主任会・教科会…次年度からの新・教育課程の実施に向け年間授業計画を検討し指導内容·方法の改善を進めた。特に今年度は指導部事業「進学指導コンサルティング」の対象校となり、対象となった英語科の教科指導体制等について分析·検討して、授業実践などに活かした。ウ 学力スタンダード…学力スタンダード推進委員会が中心となって対応を進め、今年度は定期考査を活用して学力調査を実施して生徒の学習における弱点補強に役立てた。エ 大学入試問題研究…教科会の情報交換で各教員の研究の深化·促進を図って授業実践に結びつけた。オ 習熟度別授業等…全学年で習熟度別授業を英・数・国・理(化学)の一部で実施した。取扱い時間数、展開(数·英の一部が2クラス3展開、他は1クラス2展開)とも都立高校最大規模を維持し、考査毎のクラス替えを行って学力向上や生徒の学習への動機づけに効果が認められた。カ 予習・復習の習慣化1·2年次では引き続き学年統一課題(週末課題)を課した。学年教員による課題の工夫・改善や未提出者へのきめ細かい指導が適切になされた。また3年次自習室等にほぼ通年配置している卒業生チューターの活用を充実させ、生徒からの個別質問が大幅に増加するとともに理系志望者向け講習(物理·化学、50時間以上)なども実施した。生徒は先輩の熱意を直接感じとり、学習への取組み姿勢に好影響を与えた。キ 4教科の学習…グループ協議や発表活動を取り入れた授業を積極的に実施して、生徒の社会性やコミュニケーション能力の伸長を図った。ク「アートプロジェクト新宿」等…図書部·芸術科連携の「アートプロジェクト新宿」を継続し、絵画·書道·写真等の生徒作品を校内随所に展示·発表した。作品の質が高く、生徒の人間形成に資するばかりでなく、来校者も和ませる優れた企画となった。ケ「人間と社会」…図書部が中心となって1年次「人間と社会」で新宿御苑の清掃活動、新宿シティマラソンでの活動を体験活動として実施した。ゴミ分別や給水補助等に生徒は真剣に取り組んだ。

 

(3)生活指導(特別活動、部活動を含む)

ア 自律的生活習慣…生活指導部が朝の登校時、校門で挨拶、遅刻防止の指導を行い、最終下校、部活動終了などでも教員が直接、時間を守る指導を行って「集中と切り替え」を実践させ、確実に時間を守る指導を徹底した。学校行事の実施等でも、準備から実施まで時間厳守の指導を徹底した。いじめ防止、体罰禁止や根絶へも総合対策に基づいて適切に対応した。イ 文武両道の達成…今年度も運動会等、例年実施の学校行事を着実に実施した。どの行事も限られた準備日程ながら充実した内容で実施でき、運動会で体育委員会が全体をリードする体制の確立や合唱コンクールでの新たな課題曲への適切な対応など、発展や充実が様々に見られた。年間を通し学習と部活動·学校行事の両立を指導したが、自律的生活習慣の確立、競技実績の向上などでも成果を上げた。部活動の主な実績は、陸上競技部:関東大会男子800m3位、インターハイ男子800m準決勝進出、ダンス部:高校ダンス部選手権全国大会スモールクラス出場、東京都体育実技研究発表大会最優秀賞、音楽部:全国高校総合文化祭「合唱部門」出場、オリ・パラフラッグ掲揚式出演、チアリーディング部:JAPAN CUP2016フライデートーナメント出場、等。生徒会活動では、9月の文化祭·中学生向け相談コーナー、10,11月の学校説明会·活動の説明発表、11,3月のクリーンアップ運動(学校周辺の清掃活動)などで本校への地域等の理解増進に成果を上げた。ウ 担任と部活動顧問の連携…週末課題等の提出状況などからGood job cardBad job card発行を続けるなどして学級担任と部活動顧問の連携を図り、部活動と学習の両立へ一定の成果があった。エ「チーム新宿」の具現化…保護者会や部活動合同保護者会(5月·各部活動保護者会併催)を実施して、保護者に文武両道等の学校の教育方針への理解と協力を得ることに努めた。その他、教員を講師とするPTA講演会の実施、保護者向け大学入試説明会などの活動で教員・生徒・保護者の絆を深め、円滑な指導の基盤形成に努めた。保護者との関係性を深めるよう三者面談も各学年で積極的に実施した。

 

(4)健康づくり

   スクールカウンセラー(SC)の活用等…教育相談連絡会は設定を増やして4回実施しSCと学級担任等との共通理解の下に連携した指導で成果を上げる事例が増加した。学校サポートチーム会議(2)へもSCを活用して警察署員、保護者とともにいじめ防止に向けた情報共有を行った。SCによる1年次生への全員面接も実施した。また、生活指導部が7·3月にセーフティ教室を2回実施した。1·2年次生へサイバー犯罪防止・薬物乱用防止をはじめ、民間企業の講師を招いてSNSの適切な利用等について指導した。学校保健委員会(1)は、学校医の出席を得て情報交換し連携を深められた。

 

(5)防災・広報活動・地域連携

ア 防災活動…2年次生全員対象の宿泊防災訓練を729日~30日に実施した。年度当初から防災教育推進委員会を中心に消防署等と連携して計画を進め、震災時帰宅マップ作成のほか8ブースを巡る昨年度同様の多彩な訓練を実施した。折からの水不足への対応や大型工作物を用意した訓練なども実施でき、当日も生徒は併催となった地域の総合防災訓練で地域の方々と協力して適切に行動できたなどの訓練成果を上げた。3月に例年実施の新宿御苑への避難訓練(1,2年次)は近隣会社の参加を得て「爆破テロ予告」を想定した訓練として実施し、地域の方々と共に行動する地域防災上貴重な訓練となった。イ 募集活動等…広報活動は総務部を中心に全教員の協力体制の下で行った。通年の学校訪問を計480名受付け、夏季休業日中の学校見学会も10(1350名参加)、その他塾·中学校等に出向いての学校説明等も数多く実施した。本校で実施の1011月の学校説明会へは中学生とその保護者が計2640名参加、11月のグループ作成問題説明会も中学生が560名参加した。ウ 情報発信…今年度、情報処理担当ばかりでなく各分掌の情報発信担当もHP記事を作成·掲載する体制をとり組織的で手作り感を大切にした情報発信に努めた。また、緊急連絡システムが修復不能となり、代替システムとしてツイッターを活用した情報周知を開始した。

 

(6)経営企画室、その他

   ア 教育職員との連携…新たに数値目標(3四半期センター予算(一般需要費)執行率)を導入して行政系職員の意識向上を図った。予算関係業務以外でも教員への情報提供など経営企画室職員の主体的取組みが充実して円滑な学校経営を支えた。イ 施設・設備点検…教員·行政系職員·外部(近隣・業者・本庁)の連携が円滑化し、隣地道路工事などについて迅速で適切な対応がなされた。

 

2 重点目標への取組と自己評価(数値目標と今年度の結果は一覧表(次頁)参照)

(1)進路指導・学習指導

・難関国立4大学へ2年連続の東京大学合格を含め12名の合格者を出したことは大きな成果である(東京1名·京都1名·一橋7名·東工大3名、昨年度9名)国公立大計95名、難関4私大(早慶上理)132名合格等、卒業生は着実な好成績をあげた。如上の教育実践のほか、センター試験後の熱心な講習・個別指導や3者面談等による保護者との連携や意識啓発、志望を下げない進路指導の徹底、受験校決定システムの2系統化が奏功した。「組織力の新宿」の実力を示す結果であり、中期的目標である進学重点校への道程をまた一歩大きく進めることができた。・現役大学進学率70.8(昨年度78.0)と上位層を中心に再度チャレンジする生徒が増えている。来年の成果が期待されるものの、指導の在り方についても検討をすべき段階を迎えている。・センター試験受験者数における5教科7科目受験者の割合は57.0(H27年度58.0%、H26年度52.3)と堅調である。・週末課題提出率は1·2年次平均89%と概ね良好であるが、自学自習時間が伸び悩んでいる。生徒の学習への意識を向上させるよう、学年担任、生活指導部、進路指導部が6·10·2月·定期考査期間などに行う学習時間調査等を効果的に活用するなどの工夫が必要である。・実力試験偏差値は概ね良好であるが、2年次上位層生徒の一層の学力伸長を図らねばならない。・生徒の学習指導への満足度·課題意識·意欲は年2回の「生徒による授業評価」結果の平均である。今年度、評価項目を変更(学力向上感の項目設置)したことにより数値が変動していると考えるが、今後結果の分析を進めて授業改善を図りながら、生徒へも求められる学力観を理解させる指導が必要である。

 

(2)生活指導・部活動

・「(平均)11学級1人未満」が基準を32%下回って達成した。3年次生も遅刻しない指導を徹底し、目標を20%下回った昨年度以上に遅刻回数が一層減少した。5分前集合、集中と切り替えを様々な場面で繰り返し指導し、自律的生活習慣を確立させる日々の指導を継続した結果である。・文武両道の指標となる部活動加入率は92.7%と高い加入率を維持しており、実績も伴って活動は堅調なものと判断する。

(3)保護者・中学生・都民の本校への信頼度 等

・保護者の本校への満足度は、学校アンケートの数値である。概ね昨年同様であるが「方針·学習」での漸減傾向には留意して情報発信に当たる。・入学希望者向け広報活動の一層の盛況もあり、入試も推薦7.56倍、一般2.40倍となり一層の高倍率となった。・経営企画室業務への数値目標の設定は、行政系職員の職務を活性化させるなど好影響があった。

 

2 次年度以降の課題と対応策

1 最難関国立4大学を目指す生徒が増加している。上位層の生徒を拡大してさらに学力を向上させる学習指導と高い志望を継続させる進路指導などにより、生徒の希望進路を実現する指導を充実させる。

2 高大接続システム改革への対応を具体的に進める時期となる。関係する生徒が入学する再来年度に向けて、新カリキュラム実施と年間授業計画の再検討、大学の個別選抜改革に対応する指導の研究、特別活動の活用、授業改善のさらなる前進、などで対応していく。

3 「新宿システム」の定着と発展に向けて、教育活動についての共通理解を深める。

4 本校の教育活動を十分に理解した学校選択ができる募集対策活動を推進して、適切な倍率の確保などを目指す。

5 一層高いレベルの文武両道を目指して、学力向上とともに、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を育成する特別活動を推進しながら、部活動における休養日を学校として適切に設定する。

6 ホームページの充実が課題である。保護者・都民等のニーズに応える迅速な情報発信をさらに充実させる必要である。情報発信担当による適切な対応を推進する。

7 経営企画室業務関連の数値目標は、さらに取り組みやすい目標とする。

 

自己評価… A高い達成度 Bほぼ達成 C一定の達成度だが、さらに工夫が必要 D抜本対策が必要

【重点目標】

【数値目標】

【今年度結果】( )内は過去3年間

自己評価

進路指導・学習指導

・国公立大等・早慶合格数

過去3年平均比5%以上増加

169名×1.05177名以上)

過去3年間169名との増減なし,169名合格

〔国公立大等95早稲田51 慶応23 (203,151,153)

C

・難関4国立大学合格者数

7名以上

12名合格(東京大1,京都大1,一橋大7,

東工大3)(9,5,5)

A

現役合格 (( )内は昨年度.一昨年度)

国公立大95(101.87)、早稲田大51(82.47), 慶應大23(20.17),上智20(12.16), 東京理科大38(41.36)

・自学自習時間

学年数プラス12時間

1年次1.83時間(2.1,2.0,2.0)       

2年次2.13時間(1.98,2.25,2.03)     

B

C

・宿題提出率

学年統一課題:概ね8割以上

1年次96.3(92.2%,100%,100%)   

2年次81.1(100%,99%,90.1%)     

A

A

・センター試験受験者

総合得点率

80%以上得点率 : 10

75%以上得点率 : 25

80%以上得点率27.5(19.9%,15.4%,11.6%)

75%以上得点率49.7(45.3%,37.7%,29.6%)                      

A

・センター試験総得点

全国平均比

全科目平均偏差値 +5(55以上)

14科目/16科目で達成(14/15)

(少数受験科目を除く)( )内は昨年度  

A

・学力の定着向上(1):

実力試験

偏差値の全体平均・逓減率

(最大母数の外部実力試験,

2(711),英数国総合)

1年次 70以上:10%以上

60以上:70%以上

平均偏差値逓減率 2%以内

70以上:23.2, 60以上:83.1,

1年次:66.865.6    : 1.8%減

(昨年度 63.963.6      0.5%)

(一昨年度65.263.363.42.8%)

A

2年次  70以上:10%以上

60以上:50%以上

     50未満: 5%以下

平均偏差値逓減率 2%以内

70以上:8.7, 60以上:58.3, 50未満:3.9

2年次  61.961.5     : 0.7 %減

(昨年度 : 62.761.6     : 1.8 %減)

(一昨年度: 62.662.061.0 : 2.6 %減)

B

・学力の向上(2):実力試験

偏差値の平均偏差値

(難関大向け外部実力試験(1)

1年次:平均偏差値55以上

 57.9   (56.7)     

A

2年次:平均偏差値53以上

 53.6    (54.4)    

A

・生徒の学習指導への満足度

概ね8085%以上

68.5   (78.8)          

C

・生徒の学習への課題意識と意欲

概ね80%以上

73.6  (73.4)        

C

・年間個別面談数·年間講習時間

面談:3, 講習:1700時間以上

面談3(3), 講習時間:1700時間以上で達成          

A

生活指導・部活動

・年間遅刻回数の減少

11学級1人未満

(定期考査ごとに検証)

左記の基準を32%下回り、目標達成  

(昨年度は先の基準を20%下回る)       

A

・部活動加入率

概ね90%以上を目安

92.7   94.5%)         

A

保護者・中学生・都民の本校への信頼度 等

・保護者の本校への満足度

( )内は過去2年間

教育方針95%以上 

学習・進路80%以上

方針92.4% 学習78.1 進路80.8%         

(92.5%,94.4%,78.9%,80.8%,79.1%,84.1%)

B

・入試応募倍率

〔推薦〕昨年度並みの倍率

〔一般〕2倍 以上

〔推薦〕7.56 (6.34)      

〔一般〕2.40 (2.13)               

A

・ホームページ更新回数

75

84

A

・第3四半期センター予算

(一般需要費)執行率

80

78

B

 

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