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平成29年 大学分野別模擬講義

平成29年度高大連携事業 「大学分野別模擬講義」          
 
「大学より講師を招き、生徒が現時点で興味・関心を持つ専門分野の講義を受講することを通して、各々の進路に対する意識を高める」という趣旨で、2学年全生徒を対象に後期中間第一考査最終日、10月20日(金)に、13:05から15:05にかけて大学分野別模擬講義を実施しました。
 
ご参加いただいた大学、学部、講師、演題、並びに受講者の感想を以下に紹介します。

(講義番号順に記載)
1.一橋大学(法学)小峯 庸平専任講師
 演題:「社会の中の法(校庭と条文をつなぐもの
・未成年者の犯罪について、親がすべての責任を負うとは限らないという事を知った。責任弁識能力を有する子供(通例12歳前後で有すると考えられている)については、本人の責任となる。
・法学部進学者は法律家(裁判官、検察官、弁護士)になるとは限らない。公務員になる者もいるし、民間企業に就職する者(大半)もあると知った。
 
2.慶応義塾大学(経済学)藤田 康範教授
 演題:「自我昨古」の経済学―イノベーション・感動の設計・戦略の経済分析に向けて
・YouTubeを用いるなど、現在の技術を利用しつつ、未開拓の市場を発見してゆくことに興味を覚えた。
・これからも低迷が予想される日本経済にあって、イノベーションを産み出す力の必要性を強く感じた。
 
3.東京外国語大学(国際関係・国際文化)世界言語社会教育センター 柏崎 正憲特任助教授 
 演題:「外国のリアリティーを学ぶ~フランスのムスリム移民社会編」
・フランスにおけるムスリム社会は、社会的に進出を果たしている者と、不満のはけ口を持たない「すさんだ移民2世達」という2つのグループに分けられる。イスラム国のような存在に影響を受けるのは熱心なイスラム教徒ではなく、この2番目のグループに属する者たちである。
・移民=貧困、イスラム教徒=テロリストといった、単純なとらえ方ではなく、歴史や、世界情勢、地域理解等を通して、初めて現代の社会で起こっていることが理解できるのだという事がわかった。
  
4.早稲田大学(文学・文化構想)文学学術院 安藤 文人教授 
 演題:「なぜ「吾輩」は猫なのか―漱石のこころと言葉」
・英国留学中に神経衰弱になった漱石。帰国後も病状は悪化し、さらに追い詰められたが、「吾輩は猫である」の執筆により、虚構の語り手(猫)を通して、外の世界とコミュニケーションが取れるようになった。→病状改善。→文豪への道。
 ・文学部・文化構想学部共通でおよそ700講座が受講可能。そこで、しっかり英語を学び、読書を楽しみ、本を通して、現実を超えた他者との会話に耽りたい。
 
5.東京学芸大学(教育学)倉持 伸江准教授
 演題:「「学び」が人をつなぎ、社会を変える」
・教育はその結果がすぐに出るものではないため、成果が見えづらいが、人や世の中に大きな影響力を持つものである。
・模擬講義という事で、授業を聴くつもりでいたら、グループでの話し合いを求められ、そこに気づきや、学びがあることを知った。
 
6.東京大学(生物学)生産技術研究所 島 亜衣特任研究員
 演題:「理系研究職ってどんな仕事」
・研究者の仕事は、研究、論文執筆、学会発表ばかりではなく、研究費獲得、特許申請、加えて授業、学生指導、更にはサイエンスコミュニティーでの活動と多岐にわたる。
・高齢化社会を迎え、「筋肉の研究」は、増える傾向にある。研究には留学もよい。留学では専門ばかりでなく、様々なことが学べる。英語が苦手でも、アメリカ人なぞは、寛容できちんと耳を傾けてくれる。
 
7.東京工業大学(電気・電子)阪口 啓教授
 演題:「第五世代セルラネットワーク(5G)を作る」
・2020年までに実用化を目指す5Gは、バーチャルな世界を含む等、夢があってすごく面白そうだ。6Gについてもすでに考えていると聞いてビックリした。
  ・スマホも含むICTの市場規模は、今や、自動車、鉄鋼を抜いて、日本一。そうした分野で、高校時代零点を取った人が、教授として第一線で活躍していると知って楽しくなった。
 
8.東京薬科大学(薬学)畝崎 榮教授
 演題:「くすりとは。薬剤師とは。」
・医療人は頭(知識)と心(愛)を等しく駆使しなければならない。また、医療を行うにはサイエンス(科学力)50%とアート(人間力=コミュニケーション能力)50%が大切であること、患者さんの心のケア、病気を克服しようという意思を起こさせることの大切さを学んだ。
  ・薬学を修めたら、薬剤師ばかりでなく、大学に残って研究を続けること、製薬会社で研究開発や管理に当たること、企業の営業職に就くなど、幅広い将来があることを知った。
     
9.千葉大学(看護学)黒田 久美子准教授
 演題:「高齢の糖尿病療養者へのセルフケア支援」
・看護は、生涯を通し、その人らしく生を全うできるよう援助を行うことを目的とし、看護学は一人一人を尊重する立場から支援する方法を追求する学問である。
・今後、超高齢化社会を迎える日本にあって、看護は病院や保健所等の医療機関ばかりでなく、地域における訪問看護によるセルフケア支援など、広範に行われている事を知った。
 
 講義当日は、東北の出張から直接来校して下さる先生、集合1時間以上前にいらして、機材の設置点検をなさる先生、海外出張の合間を縫ってご参加くださる先生と、講師の先生方は、それぞれ無理を押して、本校生徒のためにご講演くださいました。心より感謝申しあげます。
 
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